高畑耕治の詩


声、幻の



咲くさえずり愛おしく
声を
あなたを恋う

青空から舞い降りる
さえずりの花
清らかな声

夜空沁みわたり滴る
月のひかり
透きとおる声

小鳥と花と月のささやきばかりいま
わたしの
救い

こだまするから
あなたの


愛しくふるえる
幻の




* ルビ
( 一連二行目 ) 愛おしく: いとおしく。
( 六蓮一行目 ) 愛しく: かなしく。






「 声、幻の 」( 了 )

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