高畑耕治の詩


さえずりの朝



小鳥たちの
さえずりに

生きようとおもう

なんてけんめい
てんでばらばら
鳴き交わすよ優しく

生きたいという声に
死にたいの欠けら
混ざってしまうのはひとだから
ひとらしくさえずろう

カラスがいうには
わたしのこの声
どうしてあなた
呼んでくれないの?
さえずりと

カラスあなたには
あなたの鳴き声愛する
カラスがいるから

わたしはひととして泣くよ
大切なひとへ

こころ込め

愛するひと
鳴き交わしたい
さえずりあいたい
あなたと

小鳥たちと目覚めて




「 さえずりの朝 」( 了 )

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