高畑耕治の詩


小鳥詩人



大好きなあの声きっと
クロツグミ
黒くまだら
地味な姿
なのになんてこころに響く
さえずり

絶えまなく移ろう
ひかりと風の調べのよう
優しく柔らかな音色
のびやかに繊細に旋律ふるえる
ときおり気まぐれリズム
とっても自由な変奏
即興詩人

ほかの小鳥の鳴き声
まねて交えたり
絶えず変身
生まれ変わり
新しい独創の
愛の詩ばかり
うたってる

前世きみだったのならいいのに

小鳥詩人に
いつかなりたい





「 小鳥詩人 」( 了 )

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