高畑耕治の詩


初恋ホトトギス



文学の世界
詩歌の森で昔から
あんなに有名
なのに
鳴き声
知らなかった

葉むら濃い木立からいま
ふきあがる
澄んだ声の
噴水

生まれて初めて
浴びる弾ける
滴の音色
初恋
ときめき
ホトトギス

深緑の
こころの森で
いつしかぼくも
ホトトギス

こころもう小鳥のよう





「 初恋ホトトギス 」( 了 )

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