高畑耕治の詩


好き。眠りたいシジュウカラのうた



熟睡しているあなたの

みていたい



あなたたいせつに守り
めぐりあわせてくださった
ご両親おあいすることもなく
好き

会社いま
大嫌いのわたしでも
貧しく社宅で懸命に
育ててくれた
母と父
好き

こんなわたしに
であってくれた
あなた
大好き

生まれ堕ちてもう
じゅうぶん
不純

純に
あなたに
焦がれるままずっと

眠りたい

好きじゃなかったこのわたしけどまだ
ひと
生きもの
好きといえるわたしだけは
好き


人間関係社会世界宇宙に
生きてるわたし
感じ
ありたいわたし
想い
あなたといられたらと
焦がれ
朝から晩まで
食べ生き延びるためだけに
あたふたするばかりの

たぶんわたし
シジュウカラ

好き好き好き好き好き好き

さずけられたうた
さえずり
それでも
生きるんだいのち





「 好き。眠りたいシジュウカラのうた 」( 了 )

TOPページへ

銀河、ふりしきる
目次へ

サイトマップへ

© 2010 Kouji Takabatake All rights reserved.
inserted by FC2 system