高畑耕治の詩


あかし



こころがたばこのすいがらのよう
くさくてくずれそうな疲労の
灰いろにうもれながらも

さがす

 ( どこにいるの? あなたは )

さがしている

 ( 愛するあなたは いま
  どうしていますか? )

さがしていることだけが

ほろほろ でも
くずれきらない まだ
すいがらじゃない
わたしの

あかし





「 あかし 」( 了 )

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