――なぜ、不安、おそれが?
美と感動と愛の極みの混沌に星の産声を聞こうと、
宇宙空間の暗闇を孤独に漂うから。
銀河と星また星の美しさを浴びながら、
新しく、また、生まれるのだろうか?
暗闇にのまれ消えるのだろうか?
なんともいえないはじめてのあわいをひとり。
――美文、気取りすぎ、溺れてるだけじゃん?
生まれてすぐ、宇宙に溺れているよ。
母の乳房は泳げないぼくの浮輪になってくれました。
離したいま、溺れながら、
泳いでいると思っているかぎり、沈みきるまで人は、
泳いでるんだ。
息、もう、苦しいけど、
海も宇宙も羊水のよう、
母、美しく
愛しい。