高畑耕治の詩


星のうた

てのひらまるくむすび
くるんだ ねがい
かたくにぎりしめた いのり
星となり ひとつ ひとつ
瞳ひらき またたけ

ゆめ どこまでも遥かに
ふくらんでゆきますように
見えないくるみ割り人形に
砕かれることがありませんように

地上の 悲しい 苦しい
痛めつけられた 優しい こころの 傷口に
星のひかり ふりそそぎ そっと 
つつみ
あたためてくれますように
太陽のひかりに喜び輝くときにも
見えない夜空でひかりの笑みをどうかともに
灯せますように

星のうた ふりしきり
ひびいてゆけ


「 星のうた 」( 了 )

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