空へ突き刺ささっていた梢は裸のまま
離ればなれに凍えかじかんでるしかなかった
悲しみに言葉失くして泣いていた冬の
枝先の痛みのすきまに
まだらだけど やっと
淡いきみどり
浮かびあがってきたよ
女の子たちの胸のまるみに
くるまっていたやさしさがいま
目覚めやわらかにふくらんでゆくんだ
照れながら気にしてる男の子たちの
あからむ眼差しにはじらってる
愛らしい微笑み
芽吹いたよ
空があおいからあこがれるんだ
ただ楽しくなっておかしくなって
咲きこぼれる梢のみどり
笑顔のかがやき
ひろがってゆくよ