高畑耕治の詩


星の濁点ピアノ




「 あいしょう
いいから、ね 」
「 うん 」
ふたり話して

ひとり仰ぐ
あおく黒い宇宙
星ふたつ

 。
  。

「 あいじょう 」
( なんだ、ほんとうは )
話せずに
冬夜空藍色の底深く
星文字描く

白黒 黒白
闇と光のピアノ音
光源 黒点
光点 濁点

強く、遠くあの
どこかしらない
無意味の沈黙の耳鳴りの潮騒の
むこう、孤独星銀河の
静けさの果てまで

瞬き響き
愛 どうか
灯りつづけて




※読み 星文字: ほしもじ



「 星の濁点ピアノ 」( 了 )

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