高畑耕治の詩


遙かへ




定型のまったくない、その作品かぎりのデタラメな現代詩だけは、
AIモノマネしようとしても及ばない、人間の
創作廃墟世界として、
これまで同様息絶え絶え果てまで生き残る。

AI学習しようのない、馬鹿らしさデタラメの
極限まで切実に、
書き散らかすのが
昔も今も変わらない詩書きの
宿命。
いのちをかけて言葉と表現のおぼろな
水平線の彼方まで踏み外し、
はみだすこと。

なんにももたなかったけれど、気負いと情熱と
悩みと夢だけで生きた二十歳の頃のように。初心で、
書き尽くそうと思う。
死ぬまで詩に、
誇りを。

恋と憧れが、
愛にまで、深まり
高まり、鎮まり
美しさの
幻へ、

羽化しますように。

人の、
詩は、
愛おしく
美しい




 同反歌



心ゆらし心みたし心うつ旋律の虹かすめ言葉鼓動孤独に
舞いあがり、墜ちてゆけ。
遙かへ





「 遙かへ 」( 了 )

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