草の間の透きとおる羽根も
ふるえ澄みきり
輝き翔はじめ
地も空も
純音
せめて今夜かぎり
最期の晩さん
痛みだらけの星傷も
ふくよかつややかな
おだんごのように
もう目を閉じてしまいそうな
絶望のふちの諦めの
暗灰色の涙を
せめて
悲の
銀の滴に
こよいこの世にも
満ちる月、あなたから
あふれこぼれる滴り
望みの
美の
金の滴に
金の滴ふるふる夜には
どこにかまだきっと
あるはず
と
月のウサギのいう
しあわせ
おとずれるはず