高畑耕治の詩


ひらいて、むすんで



 いちりん


折り畳んでいた朝焼け色の
日傘、花びら
ひろげ

真夏の真昼
陽の瞳
見つめ

夕焼け空の
息を吸い

夜空の
かたすみ
いちりん

ひらく
朝顔




 いちりん



ほんのり赤みさす頬
唇むすんで寝顔
あどけなく、

いのちおえ
朝顔





「 ひらいて、むすんで 」( 了 )

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