みつめられている 月 きみの
瞳に
みつめられている 月 きみも
太陽の
瞳に
みつめあう 月 きみの
瞳の光 きみだけの
黄の輝きと
みあげている 瞳 瞳
地の生きものの 瞳
みまもる
瞳
月 きみの
光を
恋う
遥かはるか淡くかすむ
銀河の 星 星
星の
瞳の
滴の きみを
けれども 月
ごめん 月 きみの
瞳の
光に
みつめていたのは
みつけていたのは
ほんとうは
おおきな銀河でも星でも
月 きみでも
地の
おおくの生きものでもなくて
ほんの ちいさな
ひと
ひとり
なのでした
ひと
ひとりの
瞳の
光
あの日もいまもこれからも
夜空にくっきり
刻みこまれ
消えることなく
輝きつづける
おおごんの
悲しみの
涙
ただそれだけ
なのでした