高畑耕治の詩


詩の実




多感すぎる思春期の子どもと
女性の
どこにもだれにも
伝えようもなかった想いの
身代わりのよりしろの
巫女

人間に虐げられたもろもろの
生きものの怨念と悲しみの
憑依者

詩の使命まだあるのなら
そこにこそ

感動の実


表現にとり憑かれた
果ての
果実

手渡せたら
なにもいらない




※ 読み 巫女 :みこ



「 詩の実 」( 了 )

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