高畑耕治の詩


星ホタル



藍色から紺にやがて漆黒へと
こころの夜空の闇は深まり
寒むざむと痛く
凍りつくほど

ちりぢりの
光くずの
もやさえ
香り

ふるえはじめ

微かな
かすかな
ホタルの
音色灯して

ゆらめきとぶ旋律の
不思議な美しい星座を

結び紡ぎいつか、描きだせるのだと





「 星ホタル 」( 了 )

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