高畑耕治の詩


戦わない



戦い、奪い取ることを
当然の掟のように強いて
礼賛黙従を強いるベルトコンベアーの
冷たい濁流に放り込まれた惨めな
今このときでさえ

戦えないひと思いやり
ゆずることをあたりまえに
生きることのできる人は知られず

あちらにもこちらにも
まだいてくれて

わたしも


今日も明日も





「 戦わない 」( 了 )

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