高畑耕治の詩


星の間・惑い



つつまれ
地獄さえこの地さえ
天界

汚濁の世ここも
清澄な水紋の
音階
ひそやかに
たたえる
星界

織りかさねあわせる
祈りのゆびのまるみに
こころのうすい鼓膜に

醜美の果ての
静謐な調べの
音界

すくいとり
この渇き
うるおそうと

仰ぎながらも
すぐそば
いまここ
地の
生きもの
ひとの
さびしさと
くるしさと
悲しみ

痛みに
澄み
響き
ゆれる
こころのみみ
失わずにいよう

満天の
瞬き
惑う星に
宙づりに
ぶらさがり

涙さえ無重力
落ちもせず
さまよう




*読み 星の間: ほしのま



「 星の間・惑い 」( 了 )

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