高畑耕治の詩


響き、滴の



音符のように
どこまでもどこまでも
澄みきってゆく
音楽の
滴に

なれないけれど
言葉

うつろう空の無限色
ふるえうつす瞳に
なら

無色になれない悲しみ
やどす涙に
なら

濁りきらずに
堕ちきらずに
そのすがたで
壊れこぼれず
耐え
たたえている
なら

なれるいつか
きっと

響きに

滴に




*読み 無限色: むげんしょく



「 響き、滴の 」( 了 )

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