高畑耕治の詩


薄幸



陽を浴びて陽射しに向かい歩いていてふと
足もとの影に気づき
振り返ると
歩いてきたのは
闇でしかなかった

暗闇のなか暗闇に向かい歩くしかなくてふと
うつむくと足もとに
影はない
振り返ると
歩いてきた軌跡
闇とは呼べない
いちどかぎりの奇跡
涙混じりの光粒
まばゆい悲しみの
連なりだと

そのように歩みたい

そのようにしか歩けない

そのように歩み
立ち止まり
振り返りまた

暗闇を歩みたい

苦しみはやがて
発酵し
この
悲しみもいつか
発光する





「 薄幸 」( 了 )

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