まぶた閉じれば
夕日色に肌透かされ
散りまがう木の葉も紅葉も
ふりまどうほどに淡くうすれゆくおもかげの花さくら
ひかりもかなたへしずみ冷えゆくまま雨粒もなみだも
ま白にさらさら雪の粉
ゆくえなくくらがりさまよい浮かびしずむなげき
凍りつく果てちらちら
灯りまたたく祈り色あたたかな星の粉
十二月
枯れ葉もない
しわがれた
枯れ木のもと
まぶた閉じて
音楽に
旋律にすがり
かなしみの
音階
澄みのぼれば
枯れ木のいただき
すきまだらけの
枯れ枝いちめん
真冬のいたみの
星飾り