高畑耕治の詩


青い花

     ぼくは永遠にずっときみを呼吸する。

                   ノヴァーリス


初恋あわい夕ぐれには川風にゆらめく
真っ白なホタルブクロきみを
さがしにゆくでしょう

想い明かして薄明かり
うっすらほおに
涙あとのこる夜明けには
赤紫のホタルブクロあなたに
あいにゆくでしょう

疲れながらも憧れやまない魂の
狂おしく悲しい夏の夜には
深青紫のホタルブクロおまえへと
さ迷い泳ぎゆくでしょう

海のような
夜空のような
美しい
青い花

おまえに
おまえの花びらのおくふかく
ぽっと
さいごの
あらんかぎりの

灯しに
眠りに
焦がれとんで
逝くでしょう

こんどこそわたし
ちいさな
ホタルになれたなら




*ふりがな 夜: よる。逝く: ゆく。
*参照 ノヴァーリス「青い花」今泉文子訳。



「 青い花 」( 了 )

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