高畑耕治の詩


桜色の悲しみ



 雨、桜色


花をそっと湿らすだけにして
春の雨は

浄めどこかへ
洗い流してくれたらいいのに
汚い議員も危険なウイルスも



 光、桜色


桜雨きらきらきみの悲しみの春の瞳にも




*ふりがな 浄め: きよめ。桜雨: さくらあめ(散る桜の姿)。



「 桜色の悲しみ 」( 了 )

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