高畑耕治の詩


子さぎと子ぐまと少女に



白さぎの親鳥
子の鳥
ならびたたずみ
ときおり舞いあがる
水の流れ美しい岸辺で

子ぐまを抱く
ぬいぐるみ好きな
少女
傘をクルクル楽しげな
ベビーカーの
少女と雨の日も
微笑み橋を渡る
お母さん

白さぎの親子
かすめ飛ぶ橋で
足どりゆらめき学校へ
ゆきたくないと
十字架のように
リュック背負い
悲しげな
少女

白さぎの親子
まぶしい朝
靴をぬぎ手にして
橋を飛び降りる仕草を
みせずには生きられない
けんめいな
少女と
むかし
少女だった
みまもる
お母さん

子さぎの羽ばたき
子ぐまと水たまの 笑み
リュックと裸足の
痛みも悲しみも
いま

愛されているから

水ひかり
澄みかがやく
風にのり
母の香りを
胸に

この川岸からしあわせへ
羽ばたけますように



 反歌


あの日
わたしも
真白の子鳥でした




*ふりがな 子鳥: ことり。裸足:はだし。真白: ましろ。



「 子さぎと子ぐまと少女に 」( 了 )

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