高畑耕治の詩


聖夜の贈りもの



どうしてだかわからずにけれどどうしても
悲しいとしか感じられないとき

どうしてだろうとなんどかんがえ嘆いてもだれも
こたえてはくれないとしりつつへこたれてしまうのも
人間ではあるけれど

それはたぶんきっと
宇宙のせいだと
ニンゲンであるげんかいのなかのぐだぐだのわたしを

ゆるしてください
ゆるしてくださいますようにと
ねがいごとする

みあげれば
クリスマスツリー

ならびみあげれば
なおさら美しく
なんて悲しい
宇宙

嬉しいのやら悲しいのやら
空しいのやら寂しいのやらただ
みあげ立ちつくすわたしの
汚れたほおのしずくにさえ
くちづけ
あらいきよめてくれたのは

枯れ落ちながらも
やわらかならせん舞い降りる
ことし最後の一葉
月色の
イチョウの
ささやきでした

さようなら



 ( エコー )


さんたまりあ

サンタもあの空をいまトナカイとかけているころ




*参照 「 賢者の贈りもの 」「 最後の一葉 」
:O・ヘンリーの短編小説名。

*ふりがな 聖夜 :せいや。空しい :むなしい。
寂しい :さびしい。一葉 :いちよう。月色 :つきいろ。



「 聖夜の贈りもの 」( 了 )

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