高畑耕治の詩


秋の星つぶ



七草というのにいちども
あえませんでした

絶滅危惧種だという
それはそう
生きづらいだろう
きれいな野の花

お花屋さんの店さきに
あか紫
一番星のよう
見つけてしあわせ

雑種だろうとあなたに
であえたのならわたしはしあわせ

かなしい秋にちいさな
星つぶ
フジバカマ




*参照 秋の七草( ななくさ )

萩の花 尾花 葛花 なでしこの花 おみなえし また 藤袴 朝顔の花

( はぎのはな おばな くずばな なでしこのはな おみなえし また ふじばかま あさがおのはな )

万葉集 山上憶良( やまのうえのおくら )巻第八・一五三八



「 秋の星つぶ 」( 了 )

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