シイシイいっせいにしぐれだした夏のはじめの どこともしれない宇宙のかたすみの アンドロメダのかたわらの天の川銀河の 太陽系の青惑星の海の島の 丘陵にたたずむ 一本の樹の根もと 土に いっぴき いつともしれない いま ジイギイ死にかけているよセミ 生きつくせたのか
夕暮れ木の間にこだましてゆくかなかな かなしく響くのはセミたぶんきみの面影のせい
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