冬夜道
サザンカとおりすぎれば
サツキの葉ばかりの
垣根に夜ごと咲く
かすかな
なき声の
花
かきのねのこねこ
今日もないてる
かきねのこねこ
おなかすいたの?
かきねのこねこ
とてもさむいね
おまえの声は
声のひびきは
あの美しい
星のよう
かきねのこねこ
( 空腹にくるしむ
ひとのこもいまいて )
かなしいね
かきねのこねこ
( 親におびえる
ひとのこがいまいて )
さみしいね
かきねのこねこ
( 誤爆のひとことで片づけられてしまう
ひとのこもいまいて )
ぼくもなく
かよわい瞬き
きえないで