高畑耕治の詩


十五夜



今夜はもうあえない
諦めていたから

流れるわた雲
うっすら
ゆっくり
こがねに照らし

現れてくれた
まあるいりんかく

十五夜お月さま
あなたのさやけさ
そめあがる
永遠の
静けさに
洗われ
抱かれるのです

このまま死ねたなら

願える瞬間の
しあわせに
いま





「 十五夜 」( 了 )

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