こよい雪原には
お月さまレモンの
滴したたり
清洌な香り
輝きわたりました
東北の
仮設住宅にいる
わたしの大切な友だちの
深すぎる悲しみに
お月さま
レモンの香りと輝き
甘酸っぱい青春の
笑顔とせつない恋
降りそそいでください
友だちの夢どうか
見守ってください
星たちもひそやかに
わたしの願い
お月さまへ
ささやき
瞬いてくれました
仮設住宅にいる
わたしの大切な友だちは
初夢を見たと
伝えてくれました
夜空には
レモンお月さまと星たち
香る雪原には
不意に
友だちの大好きな花
りんどう
いちめんに
星の瞬きあび
またたくまに花咲き
レモンの滴
あおぐ花びらにうけ
まるで樹氷の花かと見まがうほど
透明にあおく
咲き乱れ
うたっていたと
あなたが
悲しむとき
わたしは
愛します
お月さまのうた声も
友だちの
夢いっぱいに
降りそそぎ
あなたが
悲しむとき
わたしは
愛します
あおむらさきの
優しい花言葉
美しい愛のうたで
つつんでくれたと
夜空のレモンお月さま
ありがとう
愛しく
美しく
せつない
香りの
夢を
お月さま
なんだかあなたは
ゆがんで見えたの
泣いてくれてる
ってわかったよわたし
うれしくて
涙
うるんであおいだ
レモンお月さま
あなたも泣き顔
ハートのかたちでした
優しくあたたかな
輝きでした
わたし
あなたがいるから
友だちがいるから
いまここでこんなに
悲しすぎても
こわくても
このいのち
もういちど
好きになりたい
ハートの
優しいお月さま
大好きな
りんどうのうた
わたしのそばにいてくれる
大切なみんなに
あなたが
悲しむとき
お月さまあなたと
うたいたいの
わたしは
愛します
わたしもうたうの
愛します
って