高畑耕治の詩


十三夜、れもん



   


酸っぱい青春ふくらむ檸檬の月でした



   


 あなたがいつも乳房にだいた
 れもんをかじると
 しずくはちって

お月さまこよい夜空に

 も
  ん
 の
 し
  ず
  く

香るよう



   


夜空の檸檬
ゆびさきのばし
かじりたい




* ※「も」の一連は、私の詩「潮風」の冒頭三行です。



「 十三夜、れもん 」( 了 )

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