高畑耕治の詩


鼓動



仰向け触れると
もういちど空へ
せみがとぶ

もう動けない
せみ
アリよじのぼる

ひときわはげしく
ふりしきるせみの
あいのうた
わかれうた
しべつうた

ありのまま
あるがまま
あれるまま



  こだま


とおくきこえる
太鼓の響き
せみの鼓動とこだまして





「 鼓動 」( 了 )

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