高畑耕治の詩


栗のうた



初夏の栗 きみどりまだやわらか
風にゆれる鈴のよう
アイヌの森 北の湖
波間に歌うマリモのよう

真夏の陽射しに日焼けして
秋 いが焦げ茶
海の底にも
とげとげのウニ
ハリセンボン

遠く離れ
そっくりな栗
不思議に
生きて
わたしのこころも
栗のよう





「 栗のうた 」( 了 )

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