高畑耕治の詩


儚く強く



生みだそうとするとき
こころ
合唱しはじめる

透きとおり
響ききわだつ高音
主旋律かなで
繊細にメロディー
口ずさみつつ

重く低く地味な低音
    「 疲れたけど
       がんばる
     疲れたけど
       かなでる
         歌う 」
   鼓動うちつづけ

儚く強く交わり
流れゆく
女と男
呼び求めあう


ハーモニー
深く
澄みわたれ





「 儚く強く 」( 了 )

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