高畑耕治の詩


わたしも一羽の



なんだかすこしスットンキョー
ってきこえた気もする

基本形からほどとおく
はずれみだれとぎれ
やぶれたおかしな
あの鳴き声

なぜだかせつなく切実で
懸命な優しさ
あのうぐいすの
求愛の


こころの森の奥深く
なんどもあなたへと
こだまして

わたしも一羽の
うぐいす
愛しく
ほとばしりでるうた

空へ




* ルビ 愛しく: かなしく



「 わたしも一羽の 」( 了 )

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