高畑耕治の詩


悲歌



やわでおろかなわたくしにはこれが
げんかいの生きかたでありましたと
ゆるされ愛するあなたのもとへ
ゆける いずれの日にかのため
したためておきましょう

やぶれても手紙こころからこころへ
ちりちりふりしきれふりつもれ
ましろく



  こだま


たのしくうたおうとして
こぼれおちることばはやがて
悲歌でした

かなしみのうたはやがて
白いとり
なきながら舞ってゆきました
ふりしきるゆきにとけさる空はるかへ
とおく とおくへ





「 悲歌 」( 了 )

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銀河、ふりしきる
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