高畑耕治の詩


星月夜



  星月夜


話してくれたのです


  わたし好きなの
  星

  愛しているの

  あなたの
  こころの
  星

くちづけてくれたのです
そっと ほおに
あおく

わたしのだいじな星



  雨月夜


月かくしふる雨つめたく地におちアスファルトつたえば
きらめきは月のひかりにかわりました

きらめきはつめたくかなしくなぜかなつかしく
うたいながれゆきました

さようならさようならさようならさようなら



  こだま


月のひかりになれたらとねがうばかりのひとでした

 ( しょせんわたしは童謡作家にすぎないと )

しずかにほえる歌でした

 ( ほこりにおもうのです )





「 星月夜 」( 了 )

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