高畑耕治の詩


目覚めると



目覚めると窓のそと
うすもものしめり
あなたの乳房のはだの
朝焼け恋しいと ひとり
頬ぬらしていました



  こだま


朝焼け。くちづけられ目覚めて、花。






* うすもものしめり
(本歌取り)
うすもも色の朝のしめりだ。
高村光太郎 詩「あどけない話」『智恵子抄』





「 目覚めると 」( 了 )

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