高畑耕治の詩


星まつり、恋うた



  花火うらない


遠い平野にうちあげられてる
ちいさなまるみ おおきな花火の

眺めてる ひとり
あの日のあなたの
横顔 瞳 声
こころに

  七色の花火 瞳にゆらめかせ
  見あげたね ふたり
  となりで わたし
  花うらないしていたの

  夜空に
  咲いて
  散ってゆく 花びらに

  あなたわたしを ほんとに

  すき きらい すき きらい すき
  あ
    ( きえちゃう )
  きらい?

  あ
  流れ星 はらり
    ( かなえてくれた )
  好き

あの日のふたりちりちりふりしきり
いま ひとり

あの流れ星 花びらじゃなく
涙でした

失くした恋
    ( 散って 愛しく )

こころに咲くと知りました




* ルビ 愛しく: かなしく



「 星まつり、恋うた ・花火うらない 」( 了 )

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