まろく ま白く はりつめる
たまごひとつ 巣にぽつん
あたためている
やま鳩 見つめあったよ
無心の きれいな瞳 きょとん
のぞいて ごめん
うおお うおお
はは鳩 胸ふくらませ 鳴くほどに
うぶごえ
涙だらけの
純 ひびき
生まれたばかりの けがれをしらない
純 ひかり
はぱばっ
はは 舞いおり
ぴいぴいぴいぴい
ひなよ ひな
あんまりおまえたち
うるさくかわいくかなしくないてくれるので
わたしもう ははどり
こころのちぶさ はちきれる
はは 舞いあがり
風を抱き
羽ばたき奏でる 愛しみの
音色
♪へぴゅるえるね
ヒュペリオン
愛の
詩の
こだま
翔ける
空へ
土からでたばかり
羽根まだひろげられず
あおむけ
あし空にばたばた
せみ
助けてと
娘の目
木の根に そっと
夏は光も雨も吐きつくし
あちらこちら
あおむけ 羽根を土に
あし ゆるやかに
空つかむように
せみ
飛ぶ? あと
一度
( 死の
永遠の
手まえ
つかの間のこの )
一瞬
手のひらけって
飛んでった
つくつくつくつく鳴きつくし
いのち終わる
おまえ そのあしで
樹皮を
恋ぜみを
強くつよく
愛しく
抱きしめたか?
つくつくつくつく泣きつくし
つくつくつくつく
愛 つくし
空へ