高畑耕治の詩


 優しさの花(やぁ)


こころ花

赤白黄色の
元気なクレヨン
子どもたちがお絵かきで
お友だちって描くお花は
チューリップ

淡く透け 破れそうなほど薄く
妖精色の羽をひろげてはかなげに
風にゆれてるお花は桜

ぜんぜんちがう
お顔のふたり
とっても似てるの
このふたり

歩み出してくまぶしい笑顔
子どもたちの初めの一歩を
見守りながら
励まして
クレヨン色に
妖精色に
笑顔まんめん
咲かせたら もう
さようなら

優しいお花 どうしてすぐに
散ってしまうの
逝ってしまうの

優しいお花は散らないよ
もういちど
こころに咲くんだ
悲しまないで
大丈夫って
笑ってくれるの
こころ花


「 こころ花 」( 了 )

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