高畑耕治の詩


愛と祈りの星魂(ほしだま)の花


星の愛 星の祈り


傷つけられた生きものたちの悲しみは
消えない
傷つけた記憶の濁りは
消せない
枯らした樹木 隠れた木霊
殺された生きものたちとの大切な
交わりの記憶 失われてゆくぬくもりに
こころを痛めたかけがえのない 時

この星にたまりこんだ悲しみは
張りつめ張り裂けるまで膨らんでしまったから
この星にあまりに願いをかけすぎたから
星の苦しみ
星の痛みを感じとりたい

揺れている星の涙をみつめて
濁ったわたしをあらい流したい
死んでしまった生きものたちを抱き
悲しみ苦しんでいる生きものたちをあたため
宇宙へ祈りつづけている
美しい星
(かな)しい星の滴に溶け
失われた愛の森へこぼれ落ちたい

もう一度
星のこころが語りかけてくれますように
星の愛 星の祈りを聴きとれますように
死んだ生きものたちと交わりあえるひかり
この星の涙から微笑みが
悲しみから愛が香りだしますように

星のこころにつつまれ
祈り 愛したい


「 星の愛 星の祈り 」( 了 )

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