高畑耕治の詩


愛と祈りの星魂(ほしだま)の花


星のこもりうた


生きものがひとり まぶたを開くと
宇宙にふたつ 星が咲きます
シマウマの 赤ちゃんの瞳に
チーターの 赤ちゃんの瞳に
キリンの  赤ちゃんの瞳に
サイの   赤ちゃんの瞳に
星が宿り 星のこころが瞬きます

生きものがふたり 愛しあうと
星のこころが 歌いだします
星空のもと求めあう
よっつの瞳に愛(かな)しいひかり
星のひかりが灯ります
わたくしたちは星のこども
愛にふるえる星ですと

生きものが いのちを
ほかのいのちに捧げると
燃え尽くした星ひとつ
宇宙の海に ひと滴
小さな祈りの波紋ひびかせ
星のふるさと ひかりの生まれる永遠に
ふたたびひとり 溶けてゆきます


ゾウの愛しい瞳に宿る星のこころが
わたくしに囁き
励ましてくれるのです


「 星のこもりうた 」( 了 )

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