愛する女(ひと)と抱きしめあうと
愛(かな)しく鳴いてた 遠いあの日を思い出す
きみの香り やわらかな肌
揺れる乳房 やさしい腰のうねりから
波の歌 潮騒がひろがって
ぼくは泳ぎだすんだ
あのなつかしい海に
ぼくたち イルカだった
波間でふたり 鳴き交わしたね
「 海はどこまでつづいてるんだろ 」
「 不思議ね でもわたしたち
どこまでもゆけるわ 星空にだって
きっとゆける 好きだもの 」
波がふたりに歌ってくれたね
愛する瞳は 海のいろ
海は愛いろ 星空のいろ
海が夜空に 夜空が海に溶ける時
愛するこころは 星の海に生まれます
涙の滴 微笑みに 星の光が宿ります
ぼくたち 星のこどもだった
「 ほら あんなに赤い星 」
「 ほんとだ ヒトデみたいだね
あそこに木星 マンボウもいるよ」
「 あ かわいい 銀河のサンゴに小魚たちが 」
「 まぶしく弾けて歌っているね 」
「 わたしたちも 渡ってるのね
星の海を いまふたり 」
愛するきみのささやきに
愛しく光った あの遠い日を思い出すんだ
喜びと悲しみのふりしきる銀河
愛いろに揺らめく星の波間をどこまでも
泳いでゆこうね いつまでも
愛しあって 愛しく鳴いて
星のこども イルカにかえろう