ヤマブキきみは笑み
…
できたものでした
わたしにも
微笑み
涙ため
散らしてしまいつくすまで
桜だった日
わたしにも
…
悲しく
痛く
苦しいので
眠りを
ねむりに星座を
もとめるばかり
蛍火のような
微かに灯るゆらめきに
すがりつこう
ひたすらむげんに
堕ちてゆけばそのそこにいちめんの
桜星雲
…
ちみどろびいどろ瑠璃色の
憧れの尽きる果て
消えきらず
わずかに残され灯る
火
手のひらにむすび
くちびるひたせば
星の雲
桜色の眠りに
生まれにゆきます
…
そうなんです
そのことだけはさいごまで
信じることができたから
堕天使星屑流れ星
星の落とし児
桜流星
あのひとは
星座生まれ
花のひと
…
薄幸
薄いうすい花の幸だけは
信じることができました
堕ちてゆきながら
わたしにも
…
散りながら愛しみ色の
いのちとなること
星の塵のまにま桜色にいまは
かえってゆきます
…
殺戮まつりの地から
見あげれば星空
とわに
花祭り