高畑耕治の詩


滴のふくらみ




いまもまだ
ゆきたい、旅したいところ
色づいた紅葉の無限色に
やどるしぐれの
滴のふくらみ
そのなか

落ちそうで
落ちない
ひかり
きみ

なか

ゆらぎ
愛しい
あなた

なか

愛するあなたの
子宮

呼吸の
なか




※読み 紅葉: もみじ。愛しい: かなしい。



「 滴のふくらみ 」( 了 )

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