高畑耕治の詩


羽夜空




星。夜空に。ひさしぶりに、見た。
ひと粒だけ、ひろがりに。
独唱。

濃紺をささえるものは、
樹木の枝々を結ぶ、通奏低音。
セミの無数の、羽の弦の
織物。 しずく色の、
星色の。

無限への。





「 羽夜空 」( 了 )

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