高畑耕治の詩


真珠




ともだちがいた
たいせつに、いまも想う。
小説家、ミュージシャン、
一人ひとり、憧れ、めざし、
もがき、泣いた。わたしは変わらず、
もがいているよ。

絵を描く、
かなしいひとも、いた。
もう、
離ればなれ。だけどいまも、
ここにいるよ。

汚さのなか生活する
汚さはからだとこころのひふをひりひり
汚く穢す
汚いと
感じ
汚さが嫌なら
汚いひとでだけはまだないと。

生きづらさでしかない
やわな感受性
痛み、傷みは
恵み

歌はいい、声が好き。
音楽はいい、旋律が好き。
絵はいい、色彩が好き。
詩はいい、言葉が好き。

夜空の海の
孤独の
真珠





「 真珠 」( 了 )

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