花だけを 花びらだけを できるだけ白く真白に できることなら澄み透明にその きわみでみえなくなることを ねがい 咲かせ 散ろう 土も泥も根も茎も 葉も 過去も記憶も 悲しみ苦しみ 傷あとも血も 花びらのほかはなにもかも 私とともにけしてただ ゆきから氷へ 氷から光へ 光から純音へ きえ散る 花の 微笑みの 静けさ へ
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