高畑耕治の詩


そのあとのことは




母に守られ、なんとか
生まれおちたなら、人は
死ぬまで
傷も痛みも必ず、ふえていく

生きものだから、人は

悲しみも、愛しみも
愛も憎しみもあきらめも
だからどうしようもなく
愛も
深まってゆく

人でありえた
生きものだから、人は

そのあとのことは
人でしかありえない
人でなしのわたしには
わかりたくても、わからない




※ 読み 愛しみ: かなしみ



「 そのあとのことは 」( 了 )

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